僕は大阪に行ったときにずっと行きたかったお店がありました。
大阪市住之江区近辺のB級グルメトークで必ず出てくる『とんかつ道場』さんです。
僕は小学校から中学校にかけてこの辺りに住んでいたので、毎週のように通っていました。
子供の僕にもそのサイズが異例であることが分かる大判サイズのトンカツにプラス一品のコロッケなどがご飯の上に乗っかり、刻み野菜の入った甘めのソースがかかっている【とんかつ弁当】は単に懐かしさだけでなく、初めて食べた時に美味しく感じた度合いも合わせて、僕の中では衝撃的だったのです。
そして時は流れ、大阪出張の時に入ってみたいと思いながらもなかなかスケジュールが合わず、今回ようやくの対面がかなったというわけです。
前回の訪問は25年以上前でしたが、雰囲気は変わってません。
ただ店内で食べられる席はなくなっているようで持ち帰り専用になっていました。
思い出のとんかつ弁当もいいかと思ったんですが、少し贅沢に御飯別体式のとんかつセットに出汁巻き卵を添えてを購入です。
メインのとんかつは大きいです(笑)、
昨今のデカ盛りブームなどと言いますが、ここではもう30年以上前からこの盛りっぷりです。
もちろん揚げたてサクサクですよ♪
早速喜々として食べ始めます・・・・が、そこには初めて食べた時のような衝撃ではなく、ただ懐かしさがありました。
歳を取って、いろんな経験を重ねてしまったからなのか、それともいろんなところが変わったのか?
ソースは以前にあった刻み野菜は入っていませんでした。
御飯もかなり柔らかかったので、カツを上に乗せるとんかつ弁当だとおそらくさらに食感は僕の好みからは離れるかもしれません。
また、大判のカツではありますが一枚肉の部分と刻み肉を合体させたような構造は、刻み肉といっても今風のミルフィーユみたいな感じではなく荒いミンチ的な感じで食感が今一つの部分もありました。
たとえば、色んなお店で食べている人にとってはそれほど美味しいとは感じないかもしれませんし、大多数の人は間違いなく「重い」と評すると思います。
「思い出は美化されるだけ」と言われても返す言葉もありませんが、それでも僕は思い出と記憶が実体になって感じられる嬉しさに浸ることができました。
美味しさの中に嬉しさの割合があるとすれば、今回の食事はきちんと両手を合わせて「ごちそうさまでした」と言えると思います。
行政書士内村特殊法務事務所
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