今回の御依頼は
死亡事故
状況としては青信号の交差点を通過した後に
横断歩道でないところから道路を横断してきた被害者
との衝突です。
さて、
道路を横断する歩行者は近くに横断歩道がある場合にはその横断歩道を使わなければなりません。
しかしこの『近く』というのがどの程度の距離かは道路状況によって変わってきます。
そして依頼者様の信号は青でしたので、本来被害者が使うべき横断歩道は赤信号です。
この場合に歩行者がその歩行者用信号に拘束されるのか⇒被害者は信号無視なのかという問題があります。
更に被害者は依頼者様から見て右側から道路横断してきたので、見通しのいい道路であれば発見できなければならないという意見も遺族の立場ならもっともです。
また御依頼者様側には速度超過もありましたので、被害者に弁護士が入れば確実に「制限速度で走行していれば事故の瞬間現場にはいなかった!」という主張も出そうです。
その他細かいところでは夜間の事故ですがライトが下向きでしたので前照灯違反も含まれます。
これらの状況を勘案した僕の回答は
【被害者の方が悪いので免許取消処分は軽減されて当然!】です。
細かい部分は書けない部分もありますが
こういう時、僕の主張は被害者を『犯罪者』と表現します。
警察本部でも被害者を叩きます。
可哀想ではありますが、
御依頼者様はもっと可哀想なのです。
そしてこの御依頼者様の奥様も旦那様がそんなに悪かったんだろうか?と悩んでおられました。
その一方、今後どうなるのか分からない不安感もありました。
それは御相談の中でも言葉の端々に感じられましたが、それは不安感であって僕に対する疑惑というものではなく、御依頼者様への心配が伝わってくる感じでした。
微妙な論点も含む案件でしたので県警本部への補佐人として同行依頼となりましたが、
この警察本部はよく行くところですので、僕らの出番前に担当警察官とも多少話してましたし
実際に聴取が始まった時には「まぁ・・・今回は事情も汲んで免許停止で大丈夫ですよ。」とその場で伝えられました。
その後は「先生こんな感じでどう?(笑)」と
全部分ってるし伝わってるという感じでした。
でもまぁとりあえず
「(笑)、そこでもう一声なんでどうですか?♪」と押しときました。
聴取は終始和やかに進み、
聴聞官から御依頼者様と奥様に「良い先生で良かったね」と言っていただき。
僕の方からもちょっとお礼を言うという、ちょっとこそばゆい時間になりました。
結果はもちろん予定通りの
180日の免許停止に軽減成功
さてさて『良い先生』ということは
やっぱり『良くない先生』もいるってことなんですよ・・・
もちろんその先生の中には目先の小金さえ取れればあとはどうでもいいと考えてる人ばかりではなく、一生懸命頑張ってるけど実力が足りなかったり、間違った知識を身に付けていた利する人も少なくない・・・というかほぼ全員アウトです。
プロの世界では『弱い』ことは『悪い』とほとんど同義です。
依頼を受ける方にとってはこの失敗を次に繋いでなどと言えますが、御依頼者様には『次』などありません。
言い方がきついのは理解していますが、様々な意味で『悪い事務所』が目に付きすぎるのです。
人生の岐路だからこそ、
本物の事務所に御相談いただければと思います。
運転免許取消処分の回避&軽減専門で30年!
内村特殊法務事務所:内村世己
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