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免許取消軽減ブログ

2019.10.12更新

ニセ医学は社会の病理

本日ご紹介します本はこちら

『”意識高い系”がハマる「ニセ医学」が危ない!』です。

意識高い系の人と言えばネットなどの情報をさも自分だけ、あるいは高ランク人間なら当然の情報という感じで、今風に言えばマウンティングを図ってきます。
※マウンティング⇒上位を取ろうとすること。

よくあるのが添加物をイコール毒物のように断じたり、自然派由来のものでなければ人間は分解できないと言い出したり、牛乳は毒だと言いがかりをすけたりする人です。

とはいえ、大人が食べ物のことで論争するくらいなら個々人の嗜好以上のものではありませんが、それが命に係わる医療知識であったり、あるいは小さい子供に対する治療だったりしたら問題です。

特に悩んでいる人ほど正しい情報ではなく自分の望んでいる情報に乗っかりやすいのと、自分で見つけた情報は正しいと思いこんでしまう心理、隠れた情報だからこそ効果があると思いこむこと、そして陰謀論などなど、
これって僕の扱う免許取消の軽減業務と結構似ているところもあって、正しい知識を身に付けていればそれがインチキだとわかるんですが、切羽詰まると視野が狭くなってしまったり、一度信じたものにすがろうとすることも多かったり・・・

そしてそんな情報を自分だけで留めておけばいいものを親切心なのか功名心なのか、はたまた金儲けなのか、あるいは本気で純粋に信じているのか・・・ちなみに法律家でもネットの嘘情報に踊らされて依頼者を墓穴に放り込む人が結構いますが、医者の中にもインチキ医療を信じ込んだり、果ては自分で実践したりして患者さんをさらに苦しめている人もいるのだとか・・・

僕はプロの世界では能力が低いのは『悪』だと思ってます。
以前コンパートメント症候群で僕の足を最初に診断した医師は通常の診断でやるべき検査をせず、数日後の経過観察ではチラ見しただけで順調に治ってると言い切りました。
しかしその二日後、筋肉の内圧というのがあって0~20は許容範囲、30越えると安静にしてないとダメ、40超えると即手術という段階ですが、僕の足は測定用の針を刺したらあり得ない勢いで140を突破しそれ以上の計測は無意味ということで緊急手術でした。
ちなみに後半日遅かったら膝下から切断でした。

それでも医療の世界では『右足が悪い人の左足を切る』のように【間違った行動】は医療ミスでも『やるべきことをやらなかった』のは基本的に医療ミスにならず医師は責任を問われないのだとか、もちろん病状というのは刻一刻と変化していくので『その時やらなかった事』が結果との因果関係を立証することは困難です。
でもだからこそ、正しい知識と正しい技術、そして心意気を持っていなければならないはずです。

僕の場合は公的には医療ミスには入らないようですし、左足の機能はかなり失われたとはいえ、まだ格闘技はできます。
また担当医も単に能力が低かったのか、あるいは僕のような素人に低能と思われるような仕事しかできなかっただけで、基本的にはニセ医療ではないと思います。

しかし癌治療などでニセ医学を信じてしまったら、その先には絶望しかありません。
しかも希望を持たせたまま奈落に放り込み、自分は責任を持たない。
そして患者の命や困っている人の弱みをを換金して我が世の春を謳歌しているクズも枚挙に暇はありません。

もちろん標準治療ではない治療方法で効果が出た人もいるかもしれませんし、宗教と割り切って心の安定を図ったり、どうしようもない患者が前向きに死にたいと考えるきっかけになるのなら存在自体を否定はできません。
ただそれでもあえて言いたいのは宗教が祀る神様と同じで実在しないということ、それは心安らぐという商品であるということ、そしてその商品でボロ儲けしている連中がいるということです。

こういう本を読む時僕は必ず対立論の本も読みますが、
今回の比較でガン放置論や牛乳有害論を含んだ本や記事は全部読むことも耐えられないほどでした。

トンデモ論は自己満足で済むという一面はあるものの、
実はもっと大きな社会の病巣でもあったと気付かされる名著だと思いました。

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投稿者: 内村特殊法務事務所

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