少し前のブログにも書きましたが、
僕はその昔、高級時計否定派でした。

時計の目的は正確さしか無いと思ってましたし、丈夫さも含めていついかなる時も正確な時間を刻むことが唯一絶対の価値だと思っていました。

まぁ今も基本的にはそれほど変わってはいないのですが、
付加価値として仕事上の武器という側面もあるという事も実感している面もあるので、多少なりとも拍が付くような・・・と言っては語弊がありますが、ある程度は「ふむ・・・」と思わせるような装備もお仕事では必要ですのでお仕事の時はある程度のグレードの機械式時計を使っています。

※機械式⇒ロレックスなどのいわゆる高級時計と言われる物、ゼンマイの力で駆動します。
※クオーツ⇒G－shockのように電気の力で動きます。精度、丈夫さなど性能だけでいえば機械式を遥かにしのぎます。

そんなある日、仕事上の付き合いのある人間と話す機会があったのですが、彼の付けている腕時計に何とも言えない違和感を感じていまして・・・なんとなく時計について話を振ってみると、なんでも【スーパーコピー】なる、要するに偽物なんだとか・・・

しかも当人にはさして罪悪感がある様子でもなく、
むしろ知らない相手を騙せるんなら存在意義としては十分だのと本物そっくりの出来栄えを自慢したり・・・

実際できは良いと思いますので、僕程度の時計知識なら「本物だよ」と言われれば疑いなく信じると思います。

世の中には明らかに違うと分かるネタ的なおもちゃ時計というのもありますが、僕はこういうのは嫌いですので自分で使うことは絶対にありませんが仲間内でネタにするのは全然ありだと思います。
そもそも客層は重なりませんので本家の顧客に悪影響を与えることはほとんど無いのですから、ただし本家から「やめろ」と言われればすぐに撤退するくらいの節度は見せて欲しいものですが・・・

ただ、好きか嫌いかでいえば嫌いですし関わり合いたくありません。

ただ有名ブランドのコピー商品は別です。
仲間内のネタだろうが全面的に否定します。
「自分だけで使うんなら問題ない」という人もいるかもしれませんが、そういう商品を購入すること自体、偽物製造業者の片棒を担いでいることに他ならず、ブランドを貶める行為に加担しているということになります。

欲しいブランドだけど新品だから手が届かないなら中古でも良いと思いますし、それも買えないならまだ購入できる力は無いということですから、もっと頑張るための原動力にすればいいのです。

極論すれば高級時計なんて自己満足ですし見栄の道具で、無くても良いものの典型です。

でもだからこそ、
嘘で固めたステータスに負い目は無いのか？
手に入れるまでのストーリーが自分だけの付加価値じゃないのか？

と・・・言っても無駄だろうから心の中で蔑んでしまうのです。

僕はそれまで彼に対してそれほど悪い印象は持っていませんでした。
しかし『その値段はお前のプライド売り飛ばした値段だよ』と思ってしまった時、人間性まで偽物というか、いよいよになった時にそういうことができる人間なのだという評価をしてしまいましたので、残念ながら今後まともに付き合うことは無いと思います。

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