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免許取消軽減ブログ

2018.07.17更新

『嫌な奴』というのはどこにでもいる

免許取消の前段階である『意見の聴取』では
聴聞主宰者という人に対して話します。
地方によって聴聞官、審理官、聴取官、色々呼び方ありますが法律上の役職名は『聴聞主宰者』と言います。

さて、人と話すことが仕事な人達ですのでさぞかし能力的にも高く、精神的にも人格者、公平な判断力を持っていると思う方もいるかもしれませんが、この聴聞主宰者にもいろんなタイプがいます。
当然、良い人もいればそうでない人もいます。

ここでいう『良い人』というのは処分対象者の話をきちんと聞いて、軽減されるべき対象であれば然るべき結果が出るように正しい主張を誘導してくれる人のことです。

一方の『そうでない人』というのもいろんなタイプがいますが、今回ご紹介しますのは【感情的な人】ということで、警察の内規では軽減も検討すべきという事案であっても無理やりにでもより悪人に仕立て上げて本来なら免許取消に軽減されるべき処分対象者を取消処分にしてしまう聴聞官です。
こういう人は基本的には悪人ではありません。
ただ正義感がねじ曲がっているというか『悪人を懲らしめるためなら正義の味方は多少のルール違反は構わない』と思っている人でもあります。

先日、意見の聴取に同行した際ですが、意見の聴取というのは基本的に公開で行われますので、ほとんどの都道府県で他の人の聴取の様子を見ることができます。
そこで件の聴聞主宰者の前にいた処分対象者の違反状況は『本来であれば免許取消にならない』条件に合致していました。
※ただこの『本来』というのは警察の内規であって法律ではないので必ずしもそれに沿った処分にしなければならないというものではありません。

とりあえず処分対象者をAさんと呼称します。

Aさんは軽微な違反と重傷事故で免許取消に該当していたので、聴取での主な話は事故についてです。
そこでAさん「被害者さんが飛び出してきて・・・」と言ってしまいました。
すろと主宰者ここぞとばかりに「ひき逃げって何?じゃ被害者の方が悪いって言いたいの?」と大声を出します。
Aさんは「いや・・・急に目の前に出てきたので」
主宰者「だから飛び出した被害者の方が悪いってこと?」
など、飛び出しと言う言葉ついて散々攻めていますが、
この事故現場(信号のない横断歩道)は歩行者にとっては飛び出しても良い場所であって、車側はだからこそ十分に注意しなければならないということです。
また事故当時の様子を聞いている限りですと、歩行者側が走って横断してきたようですので状態としての飛び出しということはできると思います。
そうなると事故原因として責められるべきは加害者の安全不確認であって飛び出しかどうかというのは論点として少しズレているといえます。

結果、この方は免許取消になってしまいました。
正しい進め方をしていれば免許停止で済んだだろうに、他人ごとではありますが残念です。

他にもこの主宰者は法律論ではなく感情論の揚げ足取りで責めたて、酒気帯び運転の違反者Bさんに対しても
「いつものようにお酒を飲んで、代行を呼ぼうと思ってたんですがその日は待ち時間もあるといわれて・・・」まで話したところで
「え?いつも?あなたいつも酒気帯び運転してるんだね!」と被せます。
そこでBさん「いや、いつもは代行で・・」最後まで聞くことも無く「あ?あなたいつもって言ったじゃないの、いつも酒気帯び運転してるんでしょ?」
Bさん「いや、いつもは酒気帯び運転はしてません」聞く耳持たず「どうせウソだよ、あんたみたいなのはいつもやってんだよ」と言い放つ始末・・・・

これもおかしな話で、普段酒気帯び運転をしていたとしてもこの意見の聴取で免許取消の理由として問われている酒気帯び運転とは別物であって、それで罰したいのであればそちらを検挙すべきです。
また取締りを受けていない酒気帯び運転があったとしても違法の範囲なのかはわかりません。
そもそも確証も無いのに「お前はやっている!」と決めつけることは言いがかりでしかありません。
その他の処分対象者に対しても些細な言葉の揚げ足を取って感情的に責め続け、処分対象者が何か言おうとしても「そんなのどうせウソに決まってるよ」と超絶上から目線で言い放ちます。

こういう人に当たってしまった人たちが「意見の聴取ではこっちの話なんて全く聞いてもらえない」という印象を持つんでしょうね。

とはこういう聴聞官に当たった場合でも正しい対処をすれば軽減率を最大限まで高めることはできますので、最後まで諦めずに行動することが大切です。

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投稿者: 内村特殊法務事務所

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