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免許取消軽減ブログ

2018.12.13更新

数字の裏側

医学部入試で男女の合格ラインをいじっていたのが問題になってますね。
大学が入学者の選定に独自の基準を設けるのは全く構わないと思いますし、そもそも女子大とか宝塚だってあるんですから大学が目的に応じた人材をふるいにかけるのは悪いことではなく、それを表向きは同列として裏でやってたのが問題でしたね。

ところがそれが問題になると、真面目な日本人の国民性は極端から反対方向の極端に振れやすいのか、各種メディアでは女医擁護から女医推奨みたいになってます。
たしかに海外の調査では女医さんの方が患者の話を聞いてくれる時間が平均して長く、男性医師は患者の話を遮りやすいとか、あるいは女性医師の方が安心感があるとか、特に気になったのは女性医師の方が患者の死亡率が低いという研究結果を基に『女性医師の方が能力が高い』と・・・まるで某ドラマのプロモーション活動かと見紛うばかりの論調もありました。

実験で重要なことは条件を揃えるということで、前提が違えば同じ結果になるはずがなく、医師の能力を図るために死亡率を出すのであれば、同じ病気やケガ、同じ回復度、同じくらいの体力レベルの患者、同じ医療設備、更には同じ予算、同じ治療期間などなど、といっても『同じ患者』というものが存在しえない以上元々同列には扱えないはずです。
また、海外では医師の男女比というのは半々くらいか、国によっては女性の方が多いところもあるようですが、数字だけではどんな症状を担当しているのかわかりません。

ここで最初の入試の男女比調整にも関わってくるんですが、医師にも体力というのは重要です。
長時間の手術だったり、救急診療だったり、実際の体力が必要な場面も数多いとはいえ、
医師に必要な体力を数値化した場合にプロスポーツのアスリートレベルまで行かないのは当然で、そうなると男女差よりも個人差の範囲に収まるものが当然ですので、性別ではなく体力も含めた能力で測って当然だと思いますし、入試の時点で体力を基準にするのは不公平です。
ただし実際の現場では一般的に男性の方が体力はあるでしょうから自然と救急や外科手術の現場では男性中心になっていくと思いますし、患者が大柄だからという理由もあるんではないでしょうか?それはある意味市場原理と同じです。

そして女子の方が死亡率が低いという根拠になっている論文で調査対象になっているのは《2011から2014年の間でアメリカで肺炎や心臓疾患、慢性閉塞性肺疾患などの病気で内科に入院した65歳以上の男女約150万人》を対象にして《入院日から30日以内の死亡率と、退院後の30日以内に再入院する確率》を担当医の性別で比べてみたものだそうです。
ただ、実際の論文ではもっと細かいところまで分けているのかもしれませんが、僕には原文は読めないので見えている部分でしか判断できませんのでこの部分で見てみると。

病気は同じでも進行度というか命に係わるレベルは違うはずで進行度に合わせた担当医の男女比でなければ同じ土俵とは言えません。

またこの調査結果をそのまま外科など他の科に準用することも非現実的で、病気やけがの死亡率でいえば緊急性の高い方が当然死亡率も跳ね上がるでしょうし、困難な病気を担当する延命治療の分野での名医と、少し診察して難しければすぐ大きな病院に紹介する、あるいは設備の問題で紹介せざるを得ない小さな開業医を比較すれば前者の死亡率は最終的には100%、後者の死亡率はほぼ0%です。

流行りに敏感に乗っかりすぎる層には『死にたくなければ女医』などという言葉もあるようですが、僕自身の病院での誤診(というか、やるべき検査をしなかった)された経験も含め、セカンド、あるいはサードオピニオンで、出た結果に対して自分で納得のいく『受診力』が重要なのではないかと思うのです。

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投稿者: 内村特殊法務事務所

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