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2020.02.07更新

現代の武士

【高須将大(たかすしょうた)】というプロ格闘家がいます。
まだ世間的にはそこまで有名ではありません。
大晦日のイベントに出場できるほどのレベルではありません。
小さな会場でもまだ試合が組まれるのは前半数試合くらいです。

ですが『命懸け』という言葉を現代日本で最も体現している選手ではないかと僕は思っています。

さて
「プロになりたい」と言って道場の門を叩く子は結構多いです。
今は団体も増えましたし、こういっては何ですが数が増えた分間口も広がったことで現実問題としてレベルも下がりましたので、
ちょっと頑張れば『プロ格闘家』という肩書を持つのはそれほど難しいことではありません。

重量級とか選手層の薄い階級ならほとんど練習しなくてもプロの興業に出られる可能性もありますし、極端なことを言えば自分たちで大会を主催すれば出ること自体は可能です。

しかし世間的に認められ、チャンピオンベルトに権威が付いているような団体であればある程度は練習しないとプロにはなれません。

ここで僕は『ちゃんと練習』『ある程度練習』という表現を使いましたが、これは僕らから見たレベルでという意味で、一般の生活をしている人にとっては異次元だと思います。
ですのでプロになりたいと言う子で実際にプロレベルの練習ができる、数時間でも耐え抜ける人は・・・・数%もいないと思います。

そこでは『命懸け』というのはある意味当たり前です。
必死の練習、限界からがスタート、表現は色々ですが一生懸命やるとか限界までやるというのは『普通』そこから先が勝負の世界です。

しかしいくら限界までの練習をしたとしても練習で死ぬ奴はほとんどいません。
死んでも勝ちたいというのは皆持ってる気持ちですが、それはあくまでも試合の中での話です。

でも日常生活が常に【今生きていること】を実感できるような生活なら、そこから格闘技を選べるかとなれば、普通の人ではなかなか難しいと思います。

それを踏まえて高須選手です。
昨日の朝日新聞1面に掲載されていました。

彼はステージ4の肝臓がんを患い、それが肺に転移し、それでもリングに帰ってきて今現在も選手として戦っています。

彼との初対面は僕の所属しているヒデズキックに出稽古に来た時でした。
非常に真面目な選手という印象で、所属しているストライプル茨城、井上和浩会長の人柄や練習の姿勢も知ってたので良い選手だろうとは思ってたものの、真面目とか一生懸命とかは普通のことですから沢山いる一人という印象しか持っていませんでした。

しかし型稽古でも一本をきちんとやる、スパーリングでも一本を大切にする。
当たり前のことではあっても彼にとって時間の概念は普通の人と違ったんだろうと気付いたのはしばらく後のことです。

病気の事は大変だろうと同情しますし尊敬もします。
でも好きなことを目いっぱいできる、やっているという意味では幸せだろうと思います。
・・・少なくとも周りはそう思って接さなければならないと思ってます。

良い感じに勝ち星を重ねても転移が見つかって治療に入ればトレーニングも中断してしまいますし、自分自身にも焦る気持ちやままならない苛立ちもきっとあると思います。

今も時々一緒に練習することもありますが、僕は個人的に特別扱いすることはありません。
彼がただ一生懸命やってることに対していつも通り、『プロ格闘家として普通に』接することが普段の生活まで含めた常在戦場を実践する武士に対する礼儀だと思っています。

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投稿者: 内村特殊法務事務所

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