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免許取消軽減ブログ

2020.02.21更新

フラッシュバック

今回の出張は鹿児島県でした。
鹿児島県といえば僕が高校時代・・・といっても2年生までですが過ごした場所で、寮と学校と柔道場の往復しか思い出はありません(笑)

さて、部活動のガラパゴス化などという言葉もあるように、いまだに前時代的な間違った根性論も根強く残っていますが、僕らの頃はそれが普通というか、美徳でした。

水飲んではダメとか、ただひたすら何も考えないで同じことを繰り返すだけとか・・・

よく『厳しい練習に耐え抜いたことで精神的に強くなれた』などといいますが、精神力はつまるところ性格だと思いますので『死ぬまで耐えられる』時点でRPGのステータスなら最高値になってるということです。

確かに試合で限界以上に頑張れたというのはありますが、それは無意味な厳しさに耐えたことではなくても一緒に頑張った仲間への感謝だったり、応援してくれる人の声援だったり、できる人はいくらでも理由なんて付けられるものです。

そして困ったことに、そんな学生自体を過ごした人たちは元々精神力も強いのですから社会人としても成功している=発言力が強い場合も多く、「あの時きつかったけど感謝してる」とプラスの印象で終わることが目立ちます。

でもこれはDVを受け続けた被害女性が相手の男に持つ感情とかなり酷似していて、人間って一連の思い出に対してはだいたい最初と最後しか印象に残ってないことが多く、暴力を振るわれたという事実があってもその後に優しくされれば付き合い初めと最後の優しさでトータルの印象は良い形になってしまうという感じです。
また、ブラック企業の洗脳研修でも寝かさずに限界まで追い込んでおいて、目標達成の時にみんなで称賛すると反動で嬉しさメーターを振り切ってしまい、いとも簡単に信者化してしまったりします。

僕の場合は最後が嫌な形で終わっているので堕天することがありませんでしたが、当時の監督などがSNSで自分の同級生などとつながってるのを見ると「お前らみたいなのが過労死する社畜の予備軍だよ・・・」と言いたくなりますが、往々にして信仰は否定されるほどに深化するのと、彼らから見れば僕は『耐えられなかった奴』と見られるでしょうから、そもそも接点はありません。

でも僕は好きで始めた柔道を嫌いになりたくありませんでした。
気合い入れなどと称した後輩イジメができませんでした。
『無意味』に耐えることができませんでした。
強くなりたいのに弱くなっている現実に耐えられませんでした。
そんな奴らのために自分の体を削ることができませんでした。

中学生時代にもっと飛び抜けた成績を残していればもっと強い所、あるいはちゃんと練習できる学校という選択肢もあったし、もっと早い段階から情報収集していれば気付けただろう、部活は辞めて学校も公立校にすぐに編入して自分で練習方法も考えるとかもできたはずだから自己責任だという声もあると思いますが、ネットも無い時代、自分の周りの声しか聞くことのできない中学生がそんなことまでできたとは思えません。

『フラッシュバック』というと体が竦んでしまったり気持ちが沈んでしまったりすることがほとんどですが、僕の場合は鹿児島空港に来た時点で・・・・「あの時は学校辞めてすいませんでした、でもあの時の先生の練習があったおかげでプロでもそこそこの成績は収められました。今は感謝しかありません」とか言って「今こんな競技なんですよ」とか言ってスパーリングに持ち込んで〈参った〉しても止めません。
結果的に死ぬかもしれませんし、最低限一生ものの怪我は負わせます。

どんな理由付けてもやりそうな気がするので、当時の監督なんかには絶対に会いません。

自分でも根に持ってると思いますが、納得できないことに折れる自分が許せなかったのが学校辞めた理由でもあるので、そういう意味では人間の本質は基本的に変わりませんし、厳しさに必要なものは『意味』だと思うのです。

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投稿者: 内村特殊法務事務所

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