夏と言えば『怖い話』ですね。
昭和50年代男子なら夏休みには『あなたの知らない世界』に釘付けだった人は一人や二人ではないはずですし、心霊研究家といえば【新倉イワオ】と答えていたはずです。
そんな一般的な恐怖嘆なら《怪談》ですが、リアルな生々しさというか、【今そこにあるかもしれない怖さ】という意味では目に見えない寄生虫なども「まさかね・・・でも・・・」という異質の怖さというのも感じられますね。
そんな季節に、虫描写が苦手でなければお勧めしたいマンガがこちら
『蝕人孤蟲(しょくじんこちゅう)』です。
こちらは実在する寄生虫【芽殖孤虫(がしょくこちゅう)】という寄生虫をテーマにした漫画ですが、この芽殖孤虫というのが感染経路不明、幼虫のままで分裂し栄養の供給さえあれば無限に増え続け、全身を食い尽くして致死率ほぼ100%、成長過程不明、世界で18症例しか無く生態もほとんど不明、しかしその症例の内6例が日本、そして分かっている範囲ではどこにでもいるようなミジンコにその虫は寄生している・・・・ってなかなか背筋が寒くなる寄生虫です。
パニックホラーというより、真綿で首を絞めるような、ざわつく恐さを所望される御仁にお勧めしたい作品です。
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