先日ネットニュースで
『横断している人が譲ってくれたので進んだら横断歩行者妨害で取り締まりを受けた』というのを拝見しまして・・・
ただ譲ってくれた人との関係では確かに横断歩行者妨害には当たらない状況だったんですが、反対側から横断しようとしている人もいたように見えたのでその辺はどうなるのかなと思っていると、続報として違反の撤回になったのだとか・・・どうやら反対側から来ている人については横断しようとしていなかったのか、あるいは今回の取締りでは考慮していなかったのか、いずれにしても違反に当たらないから取締りを撤回という『妥当な結果』になっていました。
さて、こういう報道があるとよく出てくるのが警察批判で、その事件を取り上げている動画でも
『違反が撤回されることはほとんどない』というスタンスで話されているんですが、これだと『間違った取締りであっても違反が撤回されることはほとんど無い』という意味になってしまいます。
取締りに不満を持っている人にとっては警察叩きの格好の材料になってしまいますが、
「自分は〇〇の違反をやってない」と主張する人の中で、本当に違反をしていない人というのは滅多におらず、
〇そもそも嘘を言ってる
〇本当は違反だけど違反ではないと勘違いしている
このいずれかであることがほとんどです。
そしてドライブレコーダーなどで違反行為の不存在が明確だった場合、ちゃんと取締りは撤回してくれます。
つまりこれを正しく表記するなら『違反について否認している人のほとんどは実際には違反をしているが、それに対して不満を述べている』という状態ということです。
免許取消の瀬戸際でも「累積の違反の中で〇〇は否認している」という人もよくいますが、
本当にやってないのであればそこを軸にして軽減を狙うのも良いのですが、嘘や勘違いに基づく争いでは目的からは遠ざかるだけです。
正しい知識と正しい行動の中に『嘘で争う』というのはありません。
ちなみに間違った取締りで一旦ついた点数を抹消することを『不成立』といいますが、
こちらは少し古いデータですが2007年2月の『警視庁管内で一旦付いた違反点数を後から抹消した一覧表』です。
間違った取締りの『不成立』と同じ理由での抹消は一か月で12件、
決して『少ない』わけではないということをお伝えしたいです。
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