今回の御依頼は【ひき逃げ】です。
文字で見れば凶悪犯な感じですが、実際には被害者の負傷に気付いていなかったり、
あるいは事故そのものに気付いていなかったり、人身事故を起こしているという自覚がないままで現場を離れてしまったことでひき逃げになってしまうことも少なくありません。
しかし一方では、ひき逃げという犯罪が完成するための要素として【故意であること】つまり人身事故を起こしていることを認識している必要があるので「何か物に当たったと思っていた」と言わせる自称専門家もいます。
そしてひき逃げの本当の動機で最も多いのが『酒気帯び運転だったから』ですので、警察としても厳しく取り調べることがむしろ通常運転です。
そして今回の御依頼者様の場合、
きっかけは追突事故です。
追突事故なら被害者の負傷の認識が無いはずが無い、っていうか一回切り返さないと逃げられないんだからより悪質じゃないか?
という声もあるかもしれませんが、今回の御依頼者様は急ブレーキで停止できたと思ってしまいましたので接触自体していない⇒当たってないのだから怪我をしているはずが無いと思って現場を離れてしまいました。
ところが被害者側は非常に治療期間が長期化するなど書類上はかなりの重傷とのこと・・・・まぁこの時点でかなり胡散臭いんですが、無傷であるという証明はできないので全否定することもできません。
ちなみにこういった事件の際に弁護士さんの多くは「示談は早めに終わらせた方が良い。」あるいは「示談はスムーズに進めるに越したことは無い。」と言いますが、僕個人としては正直なところ「どっちでもいい(笑)」です。
スムーズならスムーズで、揉めれば揉めたで、最良の動き方が変わるだけで結果は同じです。
それらを踏まえて今回の御依頼も『ひき逃げではない』という否認事件をベースに進めた結果、
安全運転義務違反の2点のみで終了です。
なぜ2点かというと、被害者は結局3カ月くらい通院していましたが警察の取り扱いは『物損事故』、つまり人身事故であるという主張さえ無しにできたということです。
今回も最良の結果をお届けできて良かったです。
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