今回の御依頼者様は普通免許で中型トラックに乗ってしまったものです。

自分の車なら確かに乗れるかどうかは前もって知っているはずです。
しかし今回の運転してしまった理由は、仕事中に「〇〇君の使う車はこれね」と上司から配車されたトラックです。

積載量は2トン、これだけなら運転できる筈の積載量です。
実際会社でも『2トン車は運転できるけど3トン車はダメ』と積載量で判断していました。
しかし車両総重量が5000キロ以上ありました・・・
この車両総重量というのが曲者で、車検証を見なければわかりません。
仕事で乗る車を会社から担当として割り当てられたものですので当然乗れるものとばかり思っていた御依頼者様は疑うことなく運転してしまいました。

そして別の違反で取締りを受け、免許証と車検証を調べたところ中型トラックであることが発覚、御用となってしまいました。

今回は早めに御依頼を頂いていたので警察への出頭時の行動から事細かに指示することもでき結構余裕もありました。
しかし一つ難点があったのは御依頼者様の住所は全国の都道府県のうち中型自動車の無免許運転の場合、ほぼ軽減措置の無い県だったのです。
ただ実家は各都道府県のうち中型無免許で軽減措置がある所でしたので一旦実家に引っ越して頂き免許証の住所を実家に変更して『軽減措置があり得るベース』を作っておいてもらいました。
そして意見の聴取にも補佐人として同行、軽減措置を狙って完璧な法理論とその場のやり取りを実行した結果、通常なら180日の免許停止に軽減されるところ、更に軽減され30日の免許停止になることができました。

もちろん講習1日で免許証は戻ってきますし、早い段階で罰金や懲役も無しになっていますから実質的にはほとんど処分無しのようなものでした。
※法改正で１９点から２５点に重罰化されてからの軽減事例はこちら⇒『中型自動車の無免許運転で２５点から免許停止への軽減事例』