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2021.11.10更新

火の丸相撲

今回御紹介します漫画はこちら
《火の丸相撲》です。

連載も終了して結構経つんですがふと手に取って読んでみたらすごく良かったので連載中にジャンプ本誌を読んでいなかったのが悔やまれます。

さて相撲漫画といえば僕の中では
○うっちゃれ五所瓦
○バチバチシリーズ(全体通じて一本の作品としてます)
○ああ播磨灘
とかなり方向性も異なりますがこの3作品が自分的相撲漫画の3トップで、今回の火の丸相撲を加えて四天王になり、バチバチと並んでツートップの一角になりました。

この火の丸相撲は五所瓦に近い『高校相撲部』を舞台とした物語で序盤の構成も多少似通っている部分があり【弱小校で人数すら揃わない状態からスタート、他競技の有力選手や強力なメンバーが相撲部に移籍&入部して団体戦で勝ち進む】のが前半の高校生編、後半の大相撲編では最終目的の打倒横綱までを描きます。

僕がこの【他競技の有力選手が仲間になる】という展開で弱小校が勝ち進むことに説得力を持たせるためにはむしろ必要な点だと思っているのが『他競技に対する敬意』が有るか無いかが非常に重要で、格闘技漫画でよくあるのが謎の武術や失われた古代の殺人術で現代格闘技選手を圧倒するという展開ですが、それは結局のところ『使っている武器自体が違うので闘争の体を成してない』場合がほとんどになってしまいますが、火の丸相撲、あるいは五所瓦のように他の競技で実績のある選手が自分の持っている技術をきちんと相撲にアジャストして勝つというのは勝利に説得力を持たせること、そして元来の競技者を貶めないことにもつながります。

これは高校生の部活動という舞台であれば、例えば地方大会でそこそこ勝てるような学校と甲子園で優勝を目指すような学校では人の形をしているというだけで違う生物と考える方が適切なくらい差がありますし、そこにかける意気込みはもちろん積み重ねて来たものが違いすぎます。
それは良い悪いの差ではなくただの事実です。

それが弱小校がただ一生懸命頑張ったとか、才能が有ったとか、何らかの戦術が実ったとか・・・それはライバル校側を貶めることによって勝っていることに他なりません。

これが火の丸相撲では
・強さの理由がしっかりしている
・勝利に説得力がある
・他競技に優劣を付けていない
これだけでもキャラクターのバックボーンを大切にしていると感じますし、それを踏まえた上で主人公を食ってしまうサブキャラも立っていて「こいつを主人公にしたスピンオフも読みたい」と思ってしまいます。

次に良かった点として、僕がスポーツ漫画やバトル漫画の面白さを決めるポイントとして『主人公以外の試合が熱いか』というのが有るんですが、火の丸相撲の場合比較的序盤から主要キャラが出揃い彼ら同士も何度も対戦しますが、それもまた面白く勝敗も読めません。

また書くのが前後しましたが絵も上手く、動きのある場面でも読みやすく迫力もあり、見せ方が上手いというか・・・よくある単なる必殺技の打ち合いに終始しない、これも勝利の説得力がちゃんとあります。

それでは『もっとこうして欲しかった』点が無かったかといえばそうではなく、この通りだったらむしろ好き嫌いが分かれてもっと早く終わっていたかもしれませんが、まず前半の高校生編のラスボス的立ち位置で後半の大相撲戦でも活躍するキャラクターがいるんですが、彼は『最も相撲を愛して、最も稽古して、最も研究している、だから自分が強いのは当然』というスタンスで、実際に凄まじい強さなんですが、その強さを鼻にかけるわけでもなく、他の部員に対しても見下すようなことはせず・・・ある意味とんでもない人格者なんですよ・・・他にも国宝の異名を持つライバルは何人も登場しますが、総じて完全な悪人は一人もおらず、主人公含め一時期闇落ちに近い展開はあるものの、相撲に対しては真っ直ぐで基本的に良い人です。

また他の力士にも嫌な奴はいますし、特に大相撲編ではクズみたいなのもいますが、それでもまだ完全な悪人とまでは言い切れませんでした。

僕がスポーツ漫画で最高の悪役だと思っているのが『柔道部物語』の西野新二ですが、彼も強さに説得力がありながら、その上で『倒される場面を見たい』と思わせる要素が満載でした。

一方火の丸相撲の場合、ラスボスの横綱もまともな人とは言えませんが、それでも根底には相撲を愛しているという前提があり、ラスボスという立ち位置では悪い意味で読み手の好感度が良い方向に上がってしまいました。

ただここも何度も同じ相手と対戦する大相撲という舞台であれば心底のクズは薄っぺらくなってしまいますし・・・やっぱり相撲漫画は難しいなと思います。

内容に触れない感想文というのはスポーツ漫画ではなかなか難しいですが、火の丸相撲は僕の中で好きな格闘技漫画でも上位に入りますので安心してお勧めしたいところです。

あとこれは個人的に最も好きな場面なんですが、
貧弱な体でずっと頑張り続けて、どんなに格好悪くてもその一勝を挙げるためにひたむきに頑張り続けて、グレーなところまで全部を出し切った、それでも勝てなかった、でもその勝てなかった事に意味が生まれた・・・勝負の厳しさと仲間の大切さを同時に伝えきった場面は実際に読んで欲しいです。

ちなみに女性キャラも可愛い&個性的ですが僕が好きなのは相撲雑誌の変態記者さんです。

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投稿者: 内村特殊法務事務所

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