ネットニュースで『遅刻の言い訳』というのを見たんですが、
まぁ親の不幸とか緊急の用事とか、人間の脳は言い訳を考えるときに凄まじく活性化するなどと言いますが、
実際には大して進化してないようです。

そんな僕が言われた遅刻の言い訳・・・というか本人は全く悪気は無かったので本気の言い分だったからこそ全面的に許したんですが、

高校時代、僕が2年生の時ですが、
1年生の一人がいつまで経っても朝練に来ません。

逃げるのはよくあることなんですが、その1年生は寮に入っているので現金などの持ち合わせがあるはずも無く、また離島出身なので学校近辺に知人などもおらず、携帯電話なども無い時代なのでちょっと心配になってたんですよ・・・すると20分ほど遅れて到着。

怒るというより心配の方が先に立っていた僕らはとりあえず「どうした？」と聞いてみたところ「押忍！信号が・・・ずっと赤から変わりませんでした！押忍！」とのこと、

僕らは最初何のことか分かりませんでしたが、
彼は生まれてこの方『押しボタン式信号』というものを見たことが無く、
〇信号無視をしてはいけない
〇公共物を勝手に操作してはいけない
〇通学路は決まったルート以外は使わない
という入学時に学校から言われたルールを徹底して守った結果、他の人がボタンを押すまで律儀に待ち続けていたというわけです。

これには意地悪な先輩らもそれ以上突っ込めず、ただ面白いだけの事件で終了しました。

後日談として
この後輩は中学時代はほとんど練習相手もいない部活で、高校でも白帯からスタートでしたが、最終的には県下重量級でトップ争いをするほどの選手に成長しました。

僕はもうその時学校は辞めていましたが、別の高校の選手と後年出会った時に「あいつめっちゃ強くなってたよ(笑)」と聞かされて『やっぱり素直な奴って伸びるんだな(笑)』と思ったものです。

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