こちらは得体の知れない生物が人間社会を侵食していく系の、
いわゆる怪物パニックホラー的なジャンルと言いますか、
主要ストーリーとしてはゴミ問題と食料不足が顕在化した近未来、
その両方を一気に解決する手法として生み出されたBMことバイオミートという新生物・・・・
見た目はヒトデのようなナメクジのような生物ですが、
1:金属とガラス以外は何ても食べる
2:分裂で際限なく増える
3:成長速度が凄まじい
4:食用としての栄養価も問題なし
と、見た目がグロい以外は新世紀の食料として実に有用な存在で、現状世界でそれを管理できるのは日本のみという状況でした。
しかしある日、強い地震によってBMの生産プラントが損傷、BM達は外に出てしまいます。
そこからはもうゾンビ映画でよくある展開が加速度的に拡大していきます。
ちなみにBMは動きも鈍く1体は数百グラム=4キロ程度とそれほど大きいわけではありませんが、とにかく何でも・・・ただ無機質に本能的に食べて増える『だけ』の生物が無尽蔵に増え続けていくのです・・・
さて、僕はパニックホラー漫画で重要なのは『スピード感』と『絶望感』のバランスだと思っています。
どこで休憩しようかと躊躇する感覚だったり、もう駄目だと思う絶望感だったり、
そして重要なのが御都合主義に陥らない限界点であることです。
その点ではこの作品は、絶望に絶望を重ねつつもギリギリ御都合主義ではない範囲に収まる脱出劇など、体感型エンターテインメントとして非常に高レベルにまとまっています。
そしてパニック物では御約束の人間同士の諍いもメインの敵を落とさずスパイスの域を保ちつつアクセントを添えてくれます。
掲載紙が週間チャンピオンだったことは・・・・むしろ幸運だったかもしれず、おそらくジャンプやマガジンでは早々に打ち切られていたかもしれないグロ描写も多いですが、暑苦しい疾走感のある漫画としてパニックホラー好きにはお勧めしたい一作です。
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