漫画読みというのは時々ひねくれている人もいまして、
自分でレビューとかを書きたくなるのはそれほど流行っている前の段階・・・というか
人気が出てから知った時には読むことはあってもあまり人に広めようとしたりはしないというタイプもいます。
そんな僕が今回ご紹介しますのがこちら
【チ。地球の運動について】です。
内容が見えにくいタイトルや、知った時には既にかなり話題になっていたので、とりあえず覚えておいて『後から読むリスト』に入れていたのですが・・・ある日ふと読んでみると、なるほどこれは人気出るなと思いました。
ストーリーは中世ヨーロッパ、
地球は宇宙の・・・というか世界の中心であるという天動説が主流にしてその時代の真実であり、真実を疑うことは異端とされ探求すること自体が異端審問という名の処刑対象になります。
今の常識でいえば世界の方が狂っているんですが
信仰を土台にした狂気は往々にして歯止めを失います。
惑星という名前の由来となった『惑う星』の動きを【美しくない】と感じ、美しい真実を求める主人公たちの気持ちは好奇心という名の自身に対する信仰のようにも思えます。
現代という視点で読む側には
もっといい方法が、上手い生き方があるだろうと感じるはずで、
例えば1巻の主人公の時点で地動説が証明されることはありません。
しかし真実の辺縁に触れた主人公は自分の心に殉じることで《何か》を掴みます。
とはいえ明確な悲壮感というわけでもなく、ただ真実が見えたことに対し『命も手段の一つ』と自分の生に納得する主人公たちの生き様や死に様は儚くもあり悲しくもあり美しくもある。
名作の予感がします。
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