先日地方に出張に行った際、
免許センターの壁に虫さんを見つけました。
ウスバカゲロウですね。
儚いことの代名詞みたいに使われる『カゲロウ』とは違う昆虫で、
あっちのカゲロウは幼虫時代は水の中で過ごしますが、こちらのウスバカゲロウの幼虫時代はアリジゴクです。
ちなみに大きさもカゲロウよりもかなり大きく
こんな感じです。
さて、
ここで僕は思ったんですが。
僕とウスバカゲロウさんがいるのは免許センターの建物内です。
つまり自然の場所ではありません。
しかし外は土砂降りです。
とはいえ通常の生活をしている昆虫は土砂降りの時にはどこかで雨宿りをして雨が上がればまた動き始めます。
・・・そう考えると人間の作ったものが自然と併存している現代社会では彼は雨宿りの場所として自らここを選んだのではないでしょうか?
ちなみにカゲロウは数時間~数日しか生きられず、食事を取るための口すら退化してしまっていますが、ウスバカゲロウは普通に小さい昆虫を捕食します。
ということは建物内でも食堂や自動販売機のゴミ箱からコバエくらいはいるでしょうから、食事に困るという事はなさそうです。
またカマキリやトンボなどの大型肉食昆虫に襲われる危険性も外よりずっと低いはずです。
だとすれば土砂降りの外から人工建造物に入るという行為は、とりあえず高いところに停まっていれば人間に殺害される危険性もほとんどありませんので生存戦略として素晴らしいものではないでしょうか?
しかしもう一つの重要な点として、
ここにはおそらく異性がいません。
自分だけの生存戦略なら素晴らしい選択かもしれませんが
遺伝子を残すという生物の本能あるいは目的が果たされる可能性は外より低いという事になります。
それなら僕は外に放ってあげることが優しさなのかと葛藤がありました。
しかしウスバカゲロウは昆虫として人気はありません。
であれば誰かがわざわざ捕獲して免許センターの中に持ってきたという事も無いはず、つまりこいつは自分の意思のみによって居場所を選んだという事です。
そして異性を探すという事は異性が居そうなところに行くという事でもあります。
つまりこいつは自分と同じような考え方をする異性を求めるために人間との共存を選んだという事ですから、命と未来を賭けた選択に外野が口を挟むのは無粋でしょう。
僕は地球の先輩をそっと捕まえて天井近くに移動させるだけにしました。
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