史上最高の柔道家は誰?
という話になった時によく出る名前として
「やっぱり山下泰裕だよ」
「いや木村政彦だろ」
「なんだかんだいって井上康生だよ」
「ちょっとまてそういう話は階級分けないでパウンドフォーパウンドで決めるべきだから五輪3連覇の野村忠弘を俺は推すね」
※パウンドフォーパウンドというのは体重差などを完全に取っ払ったとして純粋に誰が一番強いかという意味です。
「最新こそ最強、阿部一二三だ」
「おいおいちょっと待て、俺に古賀稔彦を語らせろよ」
まぁメジャースポーツなので各人各様の主張があり、概ねそのどれもが納得のいく理由になっているのも面白いところですが、柔道出身のMMA選手だった僕としては【鈴木桂治】を推します。
ある程度以上柔道をやり込んできた人ならこの主張に対して「ほほぅ・・・通だな。」と納得してくれるかもしれませんが、お茶の間ではちょっと違和感ある主張かもしれません。
確かに鈴木桂治選手についてはオリンピックで金メダルを取ったことも凄いんですが世界選手権で3階級制覇というのも途轍もない偉業だと思います。
しかし柔道という武道の一つの到達点というか、本当の達人という意味で史上最高の柔道家が鈴木桂治選手だと僕が考える理由というのが
最近上梓されたこの本
『世界初の柔道”足技″だけの教科書』です。
足技というのも幅広い表現ですが、
講道館の解説によると投げ技として68種類があるのに対してそのうち足技として分類されている21種類を指し、主に足先を起点として行う技とされていますが、いわゆる豪快に投げて一本取る技も含まれますが、大技へのつなぎだったりコンビネーションの一つとして使われる技も多く、内股や大外刈りといったメジャーなもの以外は『必殺技』というイメージが出にくいのも事実です。
しかしこれは僕の個人的な見解であることは前提として
武道の神髄もいろんな格闘技もその技術の目的とするところは『自分が安定/相手が不安定』を作ることだと思っていて、
その行き着く先が柔道の一本だったり打撃系格闘技のKOだったりするわけです。
それでは豪快に投げた後の自分の体勢はどうなっているかというと、大体一緒に倒れています・・・
ということは最終的に自分も不安定な状態になっているわけです。
ですが最小の動きで一本に至る、もしくは最小限の動きで相手を倒れた状態にすることが可能なら、綺麗な一本にならなくても相手の体を御しうるという意味、極論すれば『次の一発で殺せる、その選択肢はこちらにある』状態を作りだせるという点で足払いなどの小さい動きの技も、あるいは意表を突いた大外刈りや内股なども『自分の体勢は残している』ことによって柔道だけではなくブラジリアン柔術やMMAでも非常に有効な技術だと思います。
そういった観点から僕は武道的側面から柔道を完成に近付けた偉人として
鈴木桂治を推したいのです
余談ですがこの本の作りかたも現代的というか
各ページにQRコードがあって動画と見比べながらというのも分かりやすくて良かったです。
いつか自分のジムでセミナーとか開けたら・・・一番嬉しいのは僕自身ですよ(*’▽’)♪
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