僕は出張によく行くんですが、
新幹線のターミナル駅には大きなキャリーケースを転がしている人によく遭遇します。

そしてエスカレーターに乗っている時など、忙しいのかスマホを確認しながらキャリーケースから手を放している人も散見されます。

そんなある日の出来事、長いエスカレーターの後半に差し掛かった頃、僕の前にいた女性の大きなケースが突然下にいる僕の方に向かって倒れてきました・・・僕は咄嗟に足を踏ん張れるようにスタンスを修正し、ケースを止めて踏ん張りました。
しかし次の瞬間倒れたケースを捕まえようとした女性も足を踏み外して転倒してしまいました。

・・・が、僕の筋力にとっては小柄な女性の重さが追加された程度では特にどうという事も無く、ケースごと抱えた女性からちょっといい香りを感じるくらいの余裕もありました。

さて、いくら小柄な女性とはいえ『高重量区分で軽めのダンベル』くらいの重さはあるはずです。
そして大型のキャリーケースなら『中重量区分で重めのダンベル』くらいの重さはあるかもしれません。
・・・筋トレにあまり馴染みのない方だとダンベルの重さではイメージが湧かないかもしれませんが、前者は40キロくらい、後者は30キロくらいです。

ここで僕の位置にいた人が虚弱体質なら最初のケースで巻き込まれて倒されてるかもしれませんし、当然その後の女性も一緒に落下させるでしょう。
普通くらいの筋力の人なら最初のケースは止められると思いますが、そこに女性が倒れてきたら止めることは不可能だと思います。

つまり僕の体を作り上げた筋トレによって
後ろにいた大勢の人はもしかしたら死人が出たかもしれない大惨事を免れたのです。

本当の安全とは危険そのものを生じさせないこと、
やはり筋トレは正義の味方だったという事です。

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