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免許取消軽減ブログ

2024.01.07更新

最重要科目は国語

僕が学生の頃、数学の小テストで「難しいな・・・」と頭をひねっている同級生がいて
「そんなに難しい問題か?」と聞くと「問題文の漢字が読めなくて・・・」
英語のテストでよくある「次の日本語を英語に訳しなさい・」という問題で日本語の意味を間違ってる・・・というのは時々いました。

しかし現代の国語力不足は少し論点が違い、単に個人の学力不足などではなく学習政策全体の問題になっているような感があります。
そんな世相を学ぶため今回読みましたのはこちら

【ルポ・誰が国語力を殺すのか】です。

ここでは本来家庭の段階で身に付けられて当然のはずの国語力が決定的に不足している生徒が増えている現状、そんな生徒たちは単純な言葉でしか意思疎通を行えず、書かれている内容を理解できず、少ない語彙で複雑な感情を伝えようとすることによるすれ違いや、あるいはそのすれ違い自体を理解できなかったりといった言語化能力あるいは文字を意味を繋げて理解する能力の不足・・・・というか不具合といった方が良いかもしれない現状を憂います。

ただこれは少年少女の世代だけではなく、先日も以下のようなニュースがありました。

【美味しんぼ】「いいかい学生さん、トンカツをな…」→トンカツをいつでも食べられる経済力って実際どのくらい? 必要な年収について検証
https://news.yahoo.co.jp/articles/c8d44a7ab7bee4d0aa9406f61b7f171d7c447982

ここでは『いつでもトンカツを食べられる経済力』について論じているはずが、記事中では【毎日トンカツを食べるために必要な経済力】に置き換わっています。
つまり『いつでも=自由度』という論点が【毎日必ず=義務】に変換されてしまい、文字をそのままの意味で受け取らず自分の中で勝手に改変してしまっています。

これと逆の形では自動運転のシステムを批判する人が「自分で運転した方が安心、自動運転は信用できない」「勝手に動いて勝手に事故を起こすようなシステムは問題がある」と主張するようなもので、自動運転という文字を本来の『自動で運転してくれるシステムもついてるし自分で運転もできる自動車』というわざわざ書く必要もない『当然に行間に含まれていること』を見つけられず自分の主張だけを展開してしまっているのです。

僕はこれらの勘違いは文字と意味が頭の中でつながっていないのだろうと思っていますが、実際そういう意味の読解力も低下の一途を辿っているようです。

そこでネット社会では考えを簡単な言葉ですぐに言語化(ここでは文字化)してしまい、考えて推敲するということに縁が無くなってしまうのだとか、その例として不登校の児童が自分がなぜ不登校なのかを説明できない、自分でもなぜ不登校なのかが分からないと話すそうですが、これも自分の頭では分かっていてもそれをきちんと言語化できない、やり方が分からないという事なのだそうです。

ここまで書くとなんだか絶望的な未来予想図しか出てきませんが、本書の後半ではそれに対する学校教育の在り方や今後の方針などが述べられ、その成果かまだ現時点では断言できませんが、本書に例として挙げられている先進国の15歳時の学力テストの結果で2018年度の読解力が15位という惨憺たる結果だったが2023年度は同じテストで3位に躍進しています。

僕は専門家ではないのでよくわかりませんが、学校の成績は下の方だった僕でもそれなりに難しい国家資格を取得できたのは本を読むのが好きだったからというのは大きいと思いますし、読書会や漫画好き同士で感想を言い合ったりするのは記憶と言語が連動しやすいと思います。

これは文字の本の方が好ましいですが、文字ならハードルが高いという人なら日本が世界に誇る漫画でも構わないはずで『感想を言語化する』だけでもきっと国語の未来は明るいはずなのです。

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投稿者: 内村特殊法務事務所

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