僕は小さい頃は貧乏だったので
『海外の食べ物』というものに凄まじい憧れがありました。

といっても小学生くらいの話なので
実際に食べられる海外の食べ物(と考えていたもの)というのはマクドナルドだったんですよ。

そして多分小学３年生くらいの頃だと思うんですが、
生まれて初めてマクドナルドに行きました。

ハンバーガーというものは食べたことがあったものの、
その時初めて食べたチキンナゲットに衝撃を受け、
大阪では鶏のから揚げの事を『かしわ』と呼んでましたが、
それはそれで美味しいのですが、下味だったり、出来上がったものにもせいぜい塩コショウを付ける程度の認識しか無かったんですよ。
そこに『バーベキューソース』なるものを付けるという行為に当時の僕は「こんな美味いものがこの世にあるのか？アメリカ人は毎日こんなもん食べてるのか？」と戦後の子供のような感覚に陥ったものです。

そんな感じで僕は『初めて食べた美味しいもの』というのは今も強烈に印象に残っているのです。

それを踏まえて『チキンタツタ』というメニューが出た時もやっぱり衝撃を受けました。
感想は同じです。

僕はその時初めて『竜田揚げ』というものを食べたんですが
やっぱり『名前は聞いたことがあったが竜田揚げというのはこんなに美味しいのか！』と子供心に突き刺さりました。

まぁ
やっすい味覚のチョロい子供です(笑)

そして大人になってファーストフード自体をあまり食べなくなっていた今日この頃でしたが
ちょうどマクドナルドの前を通ったことや、チキンタツタが時期的に復活していたので食べてみることにしました。

ただ、あんまり美味しくないのです・・・
もちろん美味しいのは美味しいんですが、あの感覚とは程遠いのです。

ただポテトの味はそれほど変わってないように感じますし、
チキンナゲットも変わってないと思いました。

チキンタツタのタツタが何だか薄くなってるような気がします・・・
もしかしたら僕は何ターンか食べてなかったので少しずつ薄くなっていたのかもしれません。
個体差かもしれません。

ただ多少釈然としない気持ちで店を出ました。

実は他のお店でも同じように感じたこともあり、
その時には素材のレベルを下げているように感じました。

たまたま個体差で失敗したのかもしれません。

でもコロナ騒ぎが大きくなるにつれ
特に飲食業ではいくつかのお店で素材の質の低下を感じてしまいます。

これもコロナ禍の一面なのかもしれませんが
このトンネルを抜ければきっと世に美味しいものがまた溢れてくれると勝手に信じているのです。

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