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免許取消軽減ブログ

2020.09.28更新

犯人を憎むことは遺族の義務

とあるテレビ番組の宣伝で《妹を殺された遺族でありながら、元犯罪者の支援のために自分の会社で元受刑者を受け容れている男性》という人が出ていました。

再犯に走る大きな理由は生活の不安定というのもありますし、多少の犯罪であれば更生の権利は誰しもあるべきで、それをサポートする活動は人間として素晴らしいものだとは思います。

しかしこの番組で出演していた男性は『妹を殺された遺族』です。
しかもその犯人は法廷で「犯行は精神疾患によるもので自分は悪くない!」と主張するような奴です。

世の中には『就いてはいけない仕事』というものがあります。
たとえば連続殺人犯は警察官になってはいけませんし、子供相手に犯罪行為を行った人は教師になってはいけません。

元犯罪者で立ち直る意思のある人を手助けするのは素晴らしい仕事だと思います。
しかし、あくまでも僕の個人的な考えですが、身内を殺された遺族はやってはいけない仕事だと思います。

もちろんサポートするのは直接家族を殺害した犯人ではありません。
しかし同じように被害者がいて、場合によっては遺族がいるわけです。

罪を憎んで人を憎まずなどといいますが
罪を作るのは人です。

冒頭の男性は、きっといい人なんだろうと思います。
そこに至るまでに悩みもあったと思いますし葛藤もあったはずです。

ですが、
『俺は犯罪者の支援をするよ』と
妹さんの亡骸に言えるのでしょうか?

事件がどんな状況だったかは分かりませんが、
被害者はきっと怖かったはずですし痛かったはずです。
そしてなにより悔しかったはずです。

犯人を許すのは被害者だけが行使できる権利で
遺族には犯人を憎む義務があると思いますし、それが理不尽に奪われた命に対する弔いの一つだと思います。

犯罪遺族でこういう活動をしている人というのも時々見ますが、
口をそろえて「○○(被害者)も喜んでくれている。」「○○も憎しみ続ける生活を望んでいない。」と言います。

僕は人間的に未熟なのかもしれませんが、
自分が被害者だったら絶対にそんなことは思いません。

人の考え方って誰しも自分を基準に考えてしまいますが、
何の罪も無いのに理不尽に殺された被害者の気持ちは殺された時から変わりません。

加害者を許さないことこそ被害者の遺志だと思いますし、被害者に変わって加害者を許すというのは大切な相手に対して「お前よりも犯罪者の方が大切だよ。」と言い放つように感じてしまいます。

繰り返しになりますが
元犯罪者の自立支援自体は素晴らしい仕事だし社会的に意義も大きいと思います。

しかしその仕事に遺族が関わってしまっては、それこそ被害者の恨みが晴らされることは永遠に失われてしまうのです。

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投稿者: 内村特殊法務事務所

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