生き物の死にざま

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2019.10.08更新

『死に様をもって生き様とする』などと言われますが、
今回ご紹介いたしますのはこちら、

『生き物の死にざま』です。

生き物の目的というのは究極的には自分の遺伝子を次世代に残すことです。
その為に強さだったり効率だったり様々な能力を高めて進化していきます。
しかし最後に死んでしまうことだけは個体レベルでは絶対不変の例外です・・・

この本ではいろんな生き物たちの世代交代の瞬間というか、
『生まれて死ぬまで』ではなく【死と、そして次世代まで】を短編小説のような形式で描きます。

そこには生まれたばかりのわが子へ最初の食事として自分の体を与えたり、半年以上の絶食で卵を守り抜き孵化と同時に絶命する母親の姿は命をつなぐために命を使う、自分自身という存在すらも手段の一つとして次世代につなぐ姿には無条件に気高さと感動を感じてしまいます。

武士道は死ぬこと云々というのはよく言われますが、
その続きでは無為は犬死には忌むべきこととも言われます。
大義のために生を全うする生き物たちは
夢半ばで潰えた仲間たちも含め種としてはもれなく武士なのだと、人間の目線からは尊敬してしまうのです。

投稿者: 内村特殊法務事務所