人身事故での免許取消が軽減されるかで最も大きな要素が【責任の度合い】ですが、
これもどちらか一方に明確な違法ポイントがあれば、反対側には非常に有利な材料になります。
また両方に違法行為があるのであれば、どちらがどのくらい悪いかという論点もありますし、原因に対してなのか、結果に対してなのか、いろんなところでいろんな要素が絡んでいるのです。
それを踏まえて今回の御依頼は、教習所でもよく習う【右直事故】です。
車が右折する時に対向車線側のバイクの速度を見誤ったり、あるいは他の車の陰になっていて見えないことが多くの原因ですが、その一方で被害者のバイクの速度があまりにも大幅に超過している場合には通常の安全確認では視界に入らないことも珍しくありません。
今回の事故なそんな感じで、
御依頼者様は信号が黄色から赤信号+緑の矢印になる時に右折を開始しましたが、そこに大幅な速度超過のバイクが突っ込んできました。
ちなみに被害者のバイクは赤切符級のスピードでしたし、交差点の状況からも通常の安全確認の範囲では被害者のバイクは視界に入れることは不可能でした。
・・・さて、ここまでであれば違反点数が付かいことも珍しくありません。
しかしマイナス評価につながる非常に大きなポイントとして
【取消基準に届いた後にまた違反】というのがありまして、御依頼者様はまさにこれに合致していました・・・しかも事故の直後です(;^_^A
ちなみにとある都道府県ではこの組み合わせになった時点で軽減率はほぼ0%になってしまうところもあります。
とはいえ今回はでき得ることは全部やりたいという御依頼でしたので、僕としてもむしろ気分的にはかなり余裕をもって意見の聴取に臨んだ結果、
予定通り180日の免許停止に軽減されました。
ついでに罰金も予定通り無しになりました。
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